千葉歴史学会

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2017-03

千葉県文書館収蔵公文書の不適切な大量廃棄・移動の停止を求める要望書(千葉歴史学会活動報告)

千葉県知事 鈴木 栄治 様

千葉県文書館収蔵公文書の不適切な大量廃棄・移動の停止を求める要望書

千葉県文書館(以下「文書館」といいます)では、2015年度中に収蔵公文書13,039冊が減少しました。このうち、10,177冊が廃棄され、2,862冊が貴県政 策法務課の書庫に移されています。貴県の公文書の廃棄は、県の歴史・文化を探求しよう とする県民や歴史研究者の活動を著しく阻害する行為であることはもちろん、県政を検証 するための重要な手がかりである公文書を県民から奪ったことにもなります。移動された 公文書についても、簡便な手続きで文書館にて閲覧可能であったものが、情報開示請求の 対象となり、利用の壁が従来と比較して大幅に高くなりました。 この件について、日本アーカイブズ学会から貴県への質問に対する回答、情報開示請求 によって交付された廃棄・移動公文書リスト及び文書館が毎年作成している『事業概要』 等から以下の経緯が判明しました。 貴県では、2011年4月の「公文書等の管理に関する法律」(以下、「公文書管理法」 という)の施行を受けて、「千葉県行政文書管理規則」及び「千葉県行政文書管理規則の運 用について」が改正され、2015年度から運用が始まりました。この規則改正で、「長期」(実質、永年保存)とされていた公文書の保存期限の区分が廃止され、上限が30年保 存とされました。これにより、従来文書館で一括して保存されてきた「長期」保存文書の うち完結後30年を経過しているものは、すべて上記の規則改正と併せて制定された「歴史公文書の判断に関する要綱」に基づき遡及して評価・選別の対象とされました。また、 有期限保存文書であっても歴史的に重要と判断され、文書館に移管されてきたものも同様に対象とされています。その結果、1万点以上にものぼる文書館収蔵公文書が廃棄と判定 され、現在の職務遂行に必要だとの判断から2,862冊が政策法務課の書庫に移動され ました。この間、規則改正にともなう形式的なパブリック・コメントが行われたのみで県民・利用者に対する説明は十分に行われませんでした。『事業概要』で数値の推移のみ開示 されているものの、県民・利用者へは廃棄・移動された公文書の内容に関する情報さえ提供されていません。 以上のように大量の公文書が廃棄・移動され、2015年3月までは文書館でだれでも 閲覧請求することが可能であったものが、現在はできなくなりました。何らかの理由で収蔵公文書を再び評価・選別する場合であっても、実施に当たっては慎重な議論・手続や県民への丁寧な説明が必須です。それが行われなかったばかりか、恩給裁定原義や遺族台帳等の第二次世界大戦に関連する公文書や県にとって一大行事であった1973年の国民体育大会に関する簿冊等の明らかに歴史的に重要な公文書がすでに廃棄されています。また、政策法務課の書庫に移動された明治期の人事記録等が、現在の業務において日常的に必要なものなのか、はなはだ疑問です。 前掲『事業概要』によれば、2015年度までに再評価・選別された文書館収蔵公文書は約25パーセントであり、残りの約75パーセントは現在も判定作業が進められています。さらなる公文書の不適切な廃棄・移動が行われる可能性が、極めて高いのが現状です。わたしたちアーカイブズ学、考古学、歴史学並びに千葉県の歴史研究に携わる者は、 文書館や関係当局が、公文書の管理・利用に対する認識を大きく改め、現在進めている不適切な評価・選別による廃棄・移動を停止し、県の公文書管理のあり方を見直すことを強 く要望します。

2017年2月21日
アーカイブズ学・考古学・歴史学関係14団体 日本歴史学協会 関東近世史研究会 首都圏形成史研究会 千葉歴史学会 千葉歴史・ 自然資料救済ネットワーク 地方史研究協議会 日本アーカイブズ学会 日本史研究会 日本考古学協会 東アジア近代史学会 明治維新史学会 歴史科学協議会 歴史学研究会 歴史教育者協議会
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近現代史部会4月例会(大会準備報告)

近現代史部会では、下記の日程で4月例会を開催します。ご参加の程よろしくお願いします。

日時:4月15日(土)14時開始予定
場所:千葉市立郷土博物館 講座室
 ・JR千葉駅下車、 千葉モノレール「県庁前」下車、徒歩13分
 ・JR本千葉駅下車、徒歩15分
報告者:笹川知樹氏(立正大学史料編纂室)
題名:「明治前期の千葉県における私立小学校(仮)」

※今会は千葉市史研究会との共催です。
※近現代史部会では、例会報告者を随時募集しております。
  報告を希望する方は、下記の連絡先までお願いいたします。

近現代史部会委員◆矢嶋
(連絡先 メール:zta06074@nifty.com)

近現代史部会3月例会

近現代史部会では、下記の日程で3月例会を開催します。ご参加の程よろしくお願いします。

日時:3月4日(土)14時開始予定
場所:千葉市立郷土博物館 講座室
 ・JR千葉駅下車、 千葉モノレール「県庁前」下車、徒歩13分
 ・JR本千葉駅下車、徒歩15分
報告者:矢嶋毅之氏(成田山霊光館学芸員)
報告名:「小倉良則について-政治活動と成田鉄道敷設運動に関連して-」
※今会は千葉市史研究会との共催です。
※近現代史部会では、例会報告者を随時募集しております。
  報告を希望する方は、下記の連絡先までお願いいたします。

近現代史部会委員◆矢嶋
(連絡先 メール:zta06074@nifty.com)

『千葉史学』69号のご案内

『千葉史学』69号(1冊2000円)を刊行致しました。
内容は、以下の通りです。
ご購入希望の場合は、①おなまえ②おところ③購入冊数を明記して、
chibareki@yahoo.co.jp
までお知らせ下さい。


巻頭随想
2016年 展示を考える―「折り鶴」と「赤とんぼ」―
    …………………………………………………上村 清雄

歴史随想
初めての博物館で楽しく! …………………………小林 光代
「常陸名所図屏風」をめぐる「忘却」と「発見」
    …………………………………………………猪岡 萌菜
偶然のマルチサイテッド・エスノグラフィー―佐原・近江八幡・柳川―
    …………………………………………………塚原 伸治 

論文
市原市稲荷台遺跡の円丘祭祀―桓武・文徳朝の郊祀との関係について―
    …………………………………………………西野 雅人
府藩県三治制期における藩の民政と直轄県政―上総国松尾藩を中心に―
    …………………………………………………堀野 周平


大会講演
アンバ大杉の信仰
    …………………………………………………大島 建彦

書評
渡辺尚志編『相給村落からみた近世社会―上総国山辺郡台方村の総合研究―』
    …………………………………………………芦田 伸一 
宮間純一著 『戊辰内乱期の社会 佐幕と勤王のあいだ』
    …………………………………………………大関 真由美
新刊紹介 
筑紫敏夫監修・土屋浩著『房総と江戸の交流史』
    …………………………………………………松本 キヱ子 
松沢裕作著『自由民権運動~〈デモクラシー〉の夢と挫折~』
    …………………………………………………上田 浄 
牧民尾著『日本で初めて労働組合をつくった男 評伝・城常太郎』
    …………………………………………………池田 順 
神奈川地域資料保全ネットワーク編
『地域と人びとをささえる資料 古文書からプランクトンまで』
    …………………………………………………石渡 麻希 


参加記
第2回全国史料ネット研究交流集会 参加記
    …………………………………………………遠藤 菜摘 

例会報告
大会報告

2016年度第3回 千葉歴史学会民俗部会例会(ご報告)

千葉歴の民俗部会例会が次回2月4日に開催されました。
本記事は活動報告として掲載させていただきます。
たくさんのご参加有難うございました。


今回のテーマは「製塩」です。韓国の国立民俗博物館で海の民俗を研究しておられる
鄭然鶴(Jung Yon-hak)氏から韓国の塩田についてお話しいただけることになりまし
た。
このため、千葉県の製塩の本場であった市川市の歴史博物館を会場に、実際の製塩用
具なども見学しながら、学芸員の三村宜敬氏にもご報告をお願いすることといたしま
した。行徳の塩田風景も今はわずかに残る絵画資料などでしか偲ぶことができません
が、昭和4年頃までは実際に行われていたとのこと。その実態を改めて見直し、また
韓国との製塩技術と比較することもできる大変貴重な機会かと思われます。どうぞ皆
様、ぜひともご参加ください。
※終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました

1 日 時  平成29年2月4日(土) 13:30~16:30 ※終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました
2 会 場  市立市川歴史博物館(千葉県市川市堀之内2-27-1) 会議室
(いつもと会場が違います。ご注意ください。)
3 発表者・演題
  ・「韓国における塩田の変遷」
    韓国国立民俗博物館 学芸士 鄭然鶴(Jung Yon-hak)氏
  ・「行徳の製塩用具 ―収蔵資料からみる行徳の塩づくり―」
    市立市川歴史博物館 学芸員 三村宜敬氏
4 入館料  無料
5 駐車場  一般車 30台(考古博物館と共用)、身障者優先 1台
6 交通案内  ①北総鉄道 「北国分駅」下車、徒歩10分
        ②JR市川駅からバスで15分
         京成バス「堀の内三丁目」下車、徒歩5分
         京成バス「博物館入口」下車徒歩10分
         京成バス「国分操車場」下車徒歩15分
        ③JR松戸駅からバスで15分
         京成バス「堀の内三丁目」下車、徒歩5分

お問い合わせは民俗部会世話人の和田までお願いいたします。
kenwada(at)faculty.chiba-u.jp

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プロフィール

Author:千葉歴史学会
本会は主として千葉圏域で歴史学の研究、歴史教育の現場や文化財の保存活動等にかかわる人々を中心に、1982年に設立されました。以来30年、会誌『千葉史学』の刊行、研究書の刊行、様々な部会活動、大会やシンポジウムの開催を中心に歴史研究の発展、その成果の普及、遺跡保存や史料保存など文化財保護の活動に努めて参りました。

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